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ワタシはカラダをテツガクする

病気が集まってくるカラダを自慢している。 生きてる以上テツガクするしかないね。めんどくさいけどね。

Vol.263 結局、最後は、気合い、だな (コメントへの返信に代えて)



京子


ワタシとかなり病状が似通っているrasboraさんからコメントを頂きまして、ワタシも同じような悩みがあるので、こうした形で書かせてもらうことにしました。


以下、rasboraさんコメントです。

>実は、2年ぶりに新たな転移腫瘍が2つ見つかりました。胸膜播種によるもののようですが、来週再検査して今後のことを主治医と相談していくことにしています。
>
>摘出手術ができそうなのですが、思うところ(仕事を優先させたいのが大部分ですが・・・)があって暫くそのままにできないかなと悩んでいます。正直、この先いつまで仕事ができるかわからない状況で何を優先すべきかわからなくなっています。



先に結論を述べさせて頂くと、手術が出来るのであれば、した方が良いと思います。


ワタシも腫瘍があっても、そのままに出来ればしておきたいと思っています。

rasboraさん同様、何も治療せずとも、そのままで良いのならそうしたいです・・・


胸腺腫は他のガンに比べると悪性度は低いと言われており、ワタシ自身も、腫瘍そのものによる痛みや症状が、日常生活を変えてしまう程に酷い訳では無く、また、ほかの臓器・リンパへの転移なども「今の所は」指摘されておりません。

ということで、どうしても「出来れば無治療で放置したい」と思いたくなるのですが、なかなか厄介な事情があります。

合併症です。

rasboraさんの詳しい病状は存じ上げませんが、ワタシは例のごとく、この1年ちょっとで、MGと筋炎になってしまいました・・・

それに7月に心臓トラブルで死にかけましたが、これも胸腺腫が関わっている「はず」です。


腫瘍自体に悪性度は高くなくても、それは他のガンとの比較の話であって、自己免疫疾患や膠原病を誘発する「やっかいな抗体を色々」出してくる特徴がある胸腺腫は、ワタシにとっては「悪性」以外の何物でもありません。

しかも、ワタシの場合は、1回目の手術で、原発巣と胸腺を全摘出した後にこれらの合併症を発症しました。(※かなりレアなケースだそうですが・・・)


つまり、「胸腺腫の原発巣と胸腺そのもの」を摘出したとしても、胸膜への播種巣を含め、体の中に胸腺腫の細胞が僅かでも残存していれば、その胸腺腫の細胞が合併症を引き起こす、ことはあるようなんです。(※かなりレアでしょうが)

そして、ワタシの場合、MGや筋炎が悪化していた時は、揃って胸腺腫の播種巣が増大していましたが、これは正しくは、

「胸腺腫の播種巣が増大したから、MGや筋炎が悪化した」

ということのようです。


胸腺腫の細胞が残っていると、合併症の可能性が高まり、そして、その細胞が沢山あるほど、その症状も強まる、というのが、ワタシの状況です。


以上を踏まえてのワタシの今の所の考えですが、

「播種巣含め、体内にある胸腺腫の細胞の『量』を出来る限り少なく保つことが良好な生命予後に繋がる」

と思っております。


ワタシが昔かかっていた、A病院の主治医も、

「胸腺腫は合併症で苦労されたり、亡くなられたりする報告が多い」

と言っていました。

ワタシ・・・今、まさにこの言葉を体感しております・・・


そして、今かかっているB病院(※A・B病院とも、全国的に有名な大病院です。)ですが、ここのB病院の呼吸器内科は、

「手術が出来るならした方が良い」

という基本方針を持っているようです。


結局、B病院の外科とは考え方が合わなかった部分があったのですが、

「他の病院に行ったとしても手術が良い」

というのがB病院呼吸器内科のお考えのようです。

※実際ワタシも今年の夏には、B病院でMGと筋炎の状態を整え、A病院で手術決行、ということが決まっていました。

B病院のこのような考えと、ワタシ自身のカラダの感覚から、ワタシも上記のような考えを抱くに至りました。


「体内から胸腺腫の細胞を最大限減らす」ということであれば、手術がベストです。

それに、手術ですが、タイミングを逃すと、腫瘍が周辺組織と癒着して手術が出来なくなったり、難易度や体への侵襲が大きくなったりするようですので、今、rasboraさんの主治医が手術を勧めているのであれば、前向きにお考えになられた方が良いと思います。

手術をするなら、一刻も早い方が有利ではないかと思います。


胸腺腫には、細胞組織をその特徴別にそのタイプを分類すると、

A型、AB型、B1型、B2型(ワタシはこれ。)、B3型、C型、

に分かれるようで、Cに近い程悪性度が高く、C型は病理上、「胸腺ガン」になるらしいです。

悪性度と言っても、生存率の統計でしかないのですが。。。

ワタシは詳しくは医者に聞いてはおりませんが、おそらくこの病理のタイプ別でも、予後や合併症の統計があるはずです。
※御存知でしたらすいません。


rasboraさんも、このタイプ別の話を医者とする必要は無いと思いますが、

「その後の合併症の管理を踏まえても手術をした方が良いか?」

みたいな形でご相談されると良いのでは?と思います。


もちろん、胸腺腫で、MGを合併している人は3割と言われており、むしろ合併症を起こさない人の方が多いのでしょう。

しかし可能性が0ではないうえ、MGや筋炎、、、かなり厄介です。


ということで、手術出来るならやれる時にやっておいた方が良い、というのがワタシの思い、なのですが、当然、rasboraさんの、お仕事、そしてご家族のことを抜きにしてモノを言わせてもらっています。


・・・でも・・・

若輩者のワタシがrasboraさんに人生テツガクを語るのはおこがましく、恐縮ではあるのですが、仕事とお身体を天秤にかけなきゃいけないのであれば、お身体をとるべき、と思います。

もちろん、仕事とカラダは単純に同じ土俵で天秤にかかるものではありません。

rasboraさんが仕事をどう捉えていらっしゃるかは分かりませんが、人によっては仕事はその人のアイデンティティーであり、当然、経済的な面を考慮しても、仕事を維持することが「精神的な面を含めた健康なカラダの維持」に繋がることは疑いの無い事実だと思います。

いくらカラダが大事、と言っても、仕事を手放すことで、rasboraさんが大いにストレスを感じるのであれば、それは逆にカラダに悪いかもしれません。


でも、現状のまま、腫瘍を多く体内に残したまま生活し、最悪合併症を引き起こしてしまったら・・・

自己免疫疾患の大体は、比較的コントロール可能で、すぐさま命に直結するような病気ではないと思っていますが、何が厄介かと言うと、

「症状が読めない」

ということなんです。


ワタシがこれまで経験したように、

「昨日は元気だったのに、今日は絶不調、、、5日後には緊急入院」

という事態が起き、しかも、自分の生活上の調整で予防・対策が出来るモノでも無いようです。

どんなに日常健康に気を付けて無理をしないよう心がけても、悪くなる時はなるし、逆に、結構無茶しても大丈夫だったり、と、「読めない」んです。


明日のカラダが保障出来ない、というのは社会人として致命的です。


もちろん、rasboraさんがワタシと同じようなMGや筋炎になる可能性は「神のみぞ知る」所ではありますし、統計を洗っても、5分5分よりは低いのだろうと思います。〈筋炎を合併することはかなりレアですので、あまり気にしないで下さい。〉

しかし、可能性は0では無い以上、仕事のことを考えるならなおのこと手術をした方が、総合的にその後の予後は安定しそうな気はします。


それに、腫瘍をそのままにしておくことも、大きな「心配ごと」を抱えて日々生活することになります。

胸膜播種とのことですので、手術をしても100%腫瘍細胞を除去することにはならないにしても、腫瘍が100あったものが、20とか30にでもなれば、肉体的にも合併症のリスクを下げることにもなるでしょうし、精神的にも大分違うような気がします。



あと、ご家族のことですが・・・

頂いたコメント、、、

>ただ、自分が死んだ時に残される家族の生活を考えた場合、保証金が足らないのでまだまだ頑張って仕事していかなくてはなりません。


重々理解出来ます。


ワタシも発病以来、家族より先に死ぬことを想定して、

「何を残せるか?」

と、お金の面を含めて昔も今も悩んだりします。


でもワタシは7月に死にかけ、集中治療室で目覚めた後、ジョカノに言われたんです。

「どんな状況であれ生きて欲しいと思った。」

と・・・

両親もそう思っているようです。


それを受けてワタシは必死に思いを巡らせ、考えました。


出てきた答えは、

「家族は存在そのものが全てなんだ」

ということでした。


仕事やお金は家族の成立条件ではありません。


「家族」というモノに何か定義や目的を与えるとしたら、それは、

「生きて居ること」

に尽きると思うのです。


生活がある以上、甘っちょろいよ、と言われればそうかもしれませんが、

生きて居る「だけ」で良い 、

だからこそ、

「家族」

なんだと思うのです。


ワタシがまず第一に考えるべきことは、

「家族に何が残せるか?」

ではなく、

「生きる為に何をするか?」

だと、そう「家族」に教わりました。


生意気な御託を並べてすいません・・・


こういう治療の選択は、rasboraさんやワタシに限らず、全ての病人の方共通で難しい選択で、一つの正解は無いのだと思いますが、

「正解が無い」

ということは、

「どんな答えも正解になる」

ということだとワタシは思っています。


選んだ答えを

「正解にする為に頑張る」

それが人生なのだ、

生意気ながらそう思っております・・・汗・・・


いろいろすいませんでした。笑。


とにかく!

これからも情報交換させてください!

頑張っていきましょー^^!!


もう、最終的には、

気合いだー!

の世界ですよ、正解が分からない以上・・・汗・・・


道を選んだら振り返らず、気合いだー!です。笑。


ワタシもいずれ選択を迫られるタイミングが来るので、その時は是非rasboraさん、相談に乗ってください!!


おわり
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