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ワタシはカラダをテツガクする

病気が集まってくるカラダを自慢している。 生きてる以上テツガクするしかないね。めんどくさいけどね。

vol.528 5月12日







こんな物を持ち出してきて、
何を言ってるんだろう、、、
彼が死ぬわけない、、、
もうやめてほしい、、、
何を言ってるの?



彼の人工心肺が外され
正式な「死亡」が確認され、
彼のお母さんの兄弟、
彼のお父さんの兄弟、
集まってる全員がカンファレンスルームに呼ばれました。


先生が話す死亡理由、
最善を尽くしたというドラマのようなセリフ、、、


私はそんな話は聞きたくない。
彼のことをずっと考えていました。
昨日帰る時に
また来てねと笑顔で手を振ってくれた彼。
その彼が死んだ、、、



私の心も体も私を作り出している全ての細胞が彼の「死亡」を受け入れません。


死亡届けの書類を出されようと、
御臨終ですと言われようと、
彼が戻ってくることを祈り続けました、、、
彼が死ぬわけない、、、
戻ってきて、、、












この日のことをブログに書くことがなかなか出来ませんでした。
時間がかかってしまいました。
ごめんなさい。
理由は二つあります。



彼がなぜ死んでしまったのか、
その時どのような治療や対処が行われたのか、、、
彼がみなさんに伝えて欲しかったのはきっとこれです。
病気の経過を細かくここに載せてきたのは、稀な病気だからこそ誰かや何かに役に立つように記録してきたはずです。
だから、最後の死亡原因は皆さんに伝えておきたいはず、、、
でも、私はこの日あまりの展開の速さと彼を失った恐怖で記憶が曖昧です。
うまくみなさんに伝える自信がありませんでした。


そしてもうひとつは、
ただ、ただ、この日のことを思い出したくなかった、、、
2年前も彼が五分五分だと言われた日は
人生最悪の日でしたが、彼は戻ってきてくれました。
最悪から最良になりました。
でも、この日彼は戻ってこなかった、、、私の今までの人生で経験したことがない最も辛い日です。







胸が苦しくなるほど悲しくなったことなどなかった、、、
息が出来ないほど泣いたことはなかった、、、
手のひらが真っ赤になるまで手を握りしめるくらい悔しかったことはなかった、、、
音も色もなくなり、無色無音な世界で孤独を感じたことなんてなかった、、、





そんなあの日をここに書ける自信も勇気もありませんでした。
私は本当に彼が大好きでした。
彼を心から愛していました。
そんな愛する人がいなくなった日、、、他人に「死亡」という二文字で彼の人生を終わりにされた日、、、
あの暖かい大きな手が冷たくなった日、、、


絶対に忘れられない。
でも忘れたい、、、
でもやっぱり忘れられない。
あの日のことを考えると胸が苦しくて苦しくて、悔しくて悔しくて、、、
今周りの状況、物、人を全て壊してしまいたいくらいの衝動に駆られます、、、



心配してくれる彼のご両親、自分の家族、友達、会社の後輩、部下、、、
心配をかけたくない、同情されたくないと平然と生活を続けています。



でも本当は
幸せそうな人を見ると許せない。
親子、恋人同士、楽しそうに酔っ払ってる彼と同じ歳くらいのサラリーマン、、、
そんな人たちに憎しみさえ抱いてしまうのです、、、
そして、その破壊的な感情は自分にも向きます。
自分の体、
仕事、
私を心配して愛を注いでくれる人達との繋がり、
それらを全て壊してしまいたくなる衝動、、、


彼の最後を思い出すと、
自分が孤独に感じ何もかもが嫌になり、、、
黒いものが発作のように出てきます。



なぜ彼が、、、
親を想い、
私を想い、
未来を願い、
どんな辛い治療にも、長引く病院生活にも逃げず頑張ってた彼が死んでしまい、他の人が幸せで、、、
不公平だと誰かれ攻撃したくなってしまいます、、、
自分や他人、「何か」を壊してしまいたくなる、、、


もちろん、完全に八つ当たりで勘違いの憎しみです。
でも、私の心は彼がいなくなったあの5月12日に壊れてしまったようです、、、

















家族を呼ぶようにと先生に言われました。

というメールがお母さんから入ったのが11時前だったと思います。
ICUの面会時間は2時からだと言われ、私は仕事を片付けるために会社にいました。
なるべく彼といたいからこそ仕事を終わらせておこうと思ったのです。


昨夜12時に私たちは彼と別れ、
朝方4時前に挿管すると先生から電話があったのはお母さんから聞いていました。
でも、私は2年前のことがあって
彼の生命力と、あの奇跡がこれからもずっと続いていくと思い込んでいたのかもしれません、、、
だから挿管したことも大袈裟に驚いたりはしませんでした、、、
2時に病院に行けば会えると安心しきっていました。
だって
彼はいつもいつも、いつまでもいつでも私と一緒にいてくれると、信じきっているのだから、、、


お母さんからのメールで目の前が一瞬だけ白くなりました。
会社の人に何を言って会社を出たのかは覚えていません、、、
タクシーに乗り、とにかく急いで欲しいと強く伝えました。


タクシーの窓から見える外は昨日と同じで空は青く、緑も青く、
何も変わらない景色、、、
青い空に向かって何度も何度も神様にお願いしました。
私は祈り続けました。
そして、どこかでそんなわけないとも思っていたように思います。
彼はどんな時も必ず戻ってきてくれて、私の手を握ってくれていた、
だから今回もきっと乗り越えてくれると。
必ず私から離れたりしないと、、、



病院に着いて、
走ってICUの待合室に向かいます。
お父さんの兄弟がきていました。
お母さんは顔が真っ青でした、、、
私の存在を確認して少しだけ安心したように見えました。
私の到着が彼の死に間に合わなかったらどうしようと心配していたそうです。


私はいよいよ胸が苦しくなってきました。お母さんに状況を聞くと、
血圧が上がってこない、
血小板も昨日輸血して一時的に持ち直したけどまた激減してしまってると、、、
先生に言われたそうです。
意識があるのかないのかも分かりません。今の状況がほぼ分かりません。
お母さんにかける言葉が見つかりません。私はお母さんの横に座りました。


私は体中から血の気が引いていくのが分かります。
呼吸がうまくできません。


とにかく彼に会いたい。
彼に会わせてほしい。
でも、誰も呼びに来ないし、
待合室とICUを結ぶインターホンからも何も言ってきません。




お母さんが長い廊下の先のICUの入り口の方に歩いていきます。
ICUとこの待合室はかなり距離があります。
お母さんは、誰かが出入りして一瞬開く扉から中を確認しようしていました。



お父さんの兄弟の人が私に話かけてきます。私は一生懸命それに答えようとしますが、うまく頭が回りません。


どれだけ時間が過ぎたのだろう、、、
私はお父さんにお願いします。
早く中に入りたいって伝えてほしいと。
お父さんはインターホンを鳴らして中にいる人に何度かお願いしてくれました、、、
しかし、帰ってくる言葉は
お待ちください、、、



不安を通り越しました。
怒りというか。
彼に会いたかった、、、






きっと彼は待ってる。
私たちを、、、
それなのに時間は過ぎていきます、、、
また時間が止まってしまったようなあの時間です。
止まってしまった時間は
もはや時間ではなくなるのかな、、、
そんなことを考えていました。





すぐ側にいても会えないことは今までもたくさんあります。
それでもよかった、、、
待って、待って、待って、
彼に会うために病院に通い、
例え自由な空間や時間がなくても平気でした、、、
会えれば彼は手を握ってくれました。
いつも、いつも、必ず手を握ってくれる、、、それで私は本当に嬉しかった、
、、幸せでした。
きっとまた彼は手を私の前に差し出してくれる、
昨日私の膝の上に手を置いて催促したように、、、
絶対に。




2年前のCCUの時は逐一先生が呼んで説明してくれました。
これからカテーテル手術をする、
これから透析をする、
今は薬で眠らせてる、、、




今回は説明がないまま時間だけが過ぎていきました、、、
彼が死んでしまうことなど心配していませんでした。
でも、痛いことや辛いことをされてなければいいな、、、
ただ、それだけが心配でした。
苦しみや痛みばかりの毎日でした。
これ以上彼に苦しみを与えないでほしい、、、
また私は神様にお願いしました。
そして、早く会いたいです、と。





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コメント

読みながら呼吸が苦しくなりました。
あなたの気持ちが本当に痛いくらい伝わってきて。
何故ワタシさんは亡くなってしまったのか…あなたやご両親や大切に想う人達を残して。
自分が生きていることが申し訳ないような気にさえなってしまいます。
世の中は理不尽なことばかりです。

その日の事をここに書く事もお辛いでしょうに……

ワタシさんの事を伝えていただいて感謝しております。
この場所を引き続きジョカノさんがお続けになって、そして文章の最後にワタシさんのように おわり っと書いていただければ嬉しいです。

ボクはワタシさんのあの おわり っが大好きでした。ここにはたくさんの方が集まっていらっしゃいます。頑張って、頑張ってください……

Re:


ryuさん


お久しぶりです。
そうですね、、、
おわりって書けるようになるまで続けてみます、、、
まだなかなかそんな風になれそうにないです、、、でも頑張ってみます!
私がブログを続けれるのは
みなさんに色々励まされたいだけのような気もしますが、、、


なかなか上手くお伝えできなくて、
すごく歯痒いです。


私も本が大好きで、よく読んでましたが、
彼は難しい本ばかり読んでいて、言葉も知識もたくさんあって、、、
とても太刀打ちできません。
だから、彼のブログを読んできて下さった皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです、、、

今日は結局辛くなり
途中で断念してしまいました、、、
また続き頑張って書きます。
また読んでください。
お願いしますm(_ _)m

Re:

melodyさん


とてもお優しい方だな、、、といつもコメントもらう度に思っていました、、、


人の痛みが解る人は強い人です。
私もそうなりたいのに、
今は自分の痛みに耐えることが精一杯で、
ただ、皆様の優しさに救われるばかりで、申し訳なく思います。
私は立ち直れたら、
彼がしたかったことを全てやろうと思います。そして、私の様に最愛の人を失った人に寄り添える人間になろうと思っています。


なかなかブログが前に進めなくて
本当にすみません!
これはなかなか辛いミッションです、、、彼はよく私をいじめました。
またいじめられてるのかな、、、

悲しさや淋しさに
本当に痛みがあることを初めて知りました、、、



とても辛い時間でしたね。
その時を書くのもジョカノさんを苦しめてませんか?

ICUは家族を寄せ付けない所でもあるんですね。
隔離されてる、排除されてる感があるようですね。
考えさせられました。
自分の死や家族の死を自分達の手に取り戻すにはどうしたらいいのでしょうか?
医師の手当に委ねざるをえない状況もあります。
お母様の もう一度…の気持ちはもちろん当然だと思います。

ジョカノさん、ゆっくりゆっくり書いてって下さい。

ワタシさんの事を知りたい、と思っていました…
でもジョカノさんの心が悲鳴をあげているのが伝わって…辛さを追体験させてしまっているようで…
無理…しないでくださいね。

ジョカノさんがミッションやり遂げるのを見守るしかできませんが…ワタシさんを想う気持ちがこもったジョカノさんの文章を読めば読むほどワタシさんが独りじゃなかったことに救われるような気持ちになれます。
上手く書けなくてごめんなさい。

Re:


しほさん

CCUの時はそうでもなく、
なるべく会わせてくれました。
ICUは違いました、、、


1番側にいなきゃいけないときに
いれなかった、、、
彼を独りで逝かせてしまいました、、、
それが本当に悔しくて、
正直先生や看護師を恨みました、、、

でも、先生達も彼を救うのに必死だったと思います、、、
きっと誰もが、彼ですら、
あんな急変するなんて思ってなかったので仕方なかったのかもしれません。


でも、どうせ助からないのであれば
意識がなくなる瞬間まで手を握って話しかけてあげたかった、、、
彼の最後の言葉を聞きたかった、、、
悔しくて悔しくて、、、


結局病院だと、
家族の気持ちよりも、
治療やルールが優先されてしまうのかもしれません、、、


なかなかブログが前に進まなくてすみません
m(_ _)m
ゆっくりでしか書けませんが、
読んでやってください。
お願いしますm(_ _)m




管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re:


sattoさん
確かに今回からの場面は
辛さや悔しさが湧き上がる事ばかりです、、、
でも、
彼の最期をちゃんと書きます。
ただ、うまく書ける自信がなくて、
皆様に申し訳ないです。
本当のごめんなさい。


でも、いつもコメント頂けて勇気が湧きました。下手な文章で記憶も曖昧で、、
でも、もう少し付き合ってくださいね。
頑張って書きます!!


今日も彼のお母さんと一緒に
彼のお父さんの父の日のプレゼントを買いに行きました!!
少しずつだけど、家族3人で悲しみだけじゃなく楽しみを見つけてやっていきたいです。
彼ができなかったこと、
彼がご両親にしてあげたかったこと、
私が引き受けてやっていきます!!
それで、私も救われます。


いつも心配してもらって、、、
本当にありがとうございます!!
この悲しみがなくなることはきっとないですが、少しずつ少しずつ、進んでいかなくては、、、



Re:


健一さん

なぜ謝るのですか??
とても不思議です、、、

私が非公開でコメントを返すやり方がわからなくてすみません!!
こういうのが本当に苦手なんです、、、こちらこそごめんなさいm(_ _)m

ジョカノさんの文章、下手じゃないですよ!
すごく気持ちが伝わってきます!!
コメントの返信も丁寧ですごく、優しい方だなって思います。

前の記事のワタシさんのお父さんが皆を後ろから見守るところ…うちの父もそうで…泣いてしまいました。
父が肺がんなんです…
入院してて私や母がヤイヤイ言っても本人はすましていて、病気なのにどんと構えています(笑)
ジョカノさん、私も仕事やめようとしてました。母も。
残された時間がもったいない気がして…。でも、父が仕事はけしてやめるな、仕事がいつか絶対にお前達を助けるって。
手術の次の日の結婚式なんて、笑うなんて無理でした…
お客様には申し訳ないです…。
でも、父の言葉だから信じて続けてます。
ワタシさんもジョカノさんの仕事、頑張るように背中おしてくれていたんですよね?
お互い大切な人の言葉を信じて頑張りましょうね!
悲しい時も辛い時も苦しんで続けた先に残そうとしてくれた物がある気がします。

私も父の日のプレゼント買いに行ってきますね!

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Re:


sattoさん

sattoさんの仕事は素敵な仕事ですよね!
うちの妹が結婚式を挙げたときに、
プランナーさんや式場のスタッフさんに
すごく助けられました!!
すごく素敵な仕事です!!





私も今、仕事で追い詰められてますが、
彼が今まで支えてくれた仕事なので
内心はやる気がなかなか出ませんが、
頑張ってます、、、
全てが嫌になって投げ出してしまいたくなります。
だから、すごく気持ち分かります、、、

大事な人がいなくなって、
普通のことが普通に出来なくなる。
でも、もし仕事がなければ紛らわすことがなくてもっと崩れてしまってたかも、、、
そういう意味で仕事に助けられることはたくさんあります。


父の日のプレゼント買いましたか?
彼のお父さんも私の父も喜んでくれました!!



Re: 初めての投稿です


あんさん、
はじめまして。
初めてのコメント、本当にありがとうございます。すごく、すごく嬉しかったです。
きっと彼も隣であんさんのコメント読んで喜んでいます、、、きっと。


そして、
お母様のこと心よりお悔やみ申し上げます。
悔しいですね、、、
たまりませんね、、、
彼がよく言っていました、結局この病気になった原因なんかないんだよ、でも運命で片付けたくもないんだよって。
彼は本当に男としても人としても魅力的な人でした、、、
頭も良く、優しく、だから強い。
人を傷つけたり騙したりヒドイ人は元気でなぜ彼やあんさんのお母様が病気の人生で、、、
これが運命というなら、神様を私は許せません。


あんさんの言葉、
ど真ん中届きました、、、
気が狂いそうな日常を共に生きましょう。
それしかないんですよね、、、
分かって頂ける方がいてなんか幸せです、、、大事な人が急にこの世からいなくなる痛みや寂しさはなかなか分かり合えるものではないので、あんさんの存在がすごく心強いです!
ありがとうございました。













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